親の年収が関係ない給付型奨学金を紹介!審査基準や必要書類とは【2026年版】

親の年収が関係ない給付型奨学金を紹介!審査基準や必要書類とは【2026年版】

奨学金には大きく2種類あります。

ひとつは世帯年収をもとに支給の可否が決まる「所得連動型」、もうひとつは年収を審査基準に含めない「能力・実績評価型」です。本記事で紹介している奨学金は後者にあたり、募集要項に所得制限が明記されていない制度を指します。

 

「年収が高いから、うちは奨学金は無理」
そう思って、最初から諦めていませんか?

 

実は今、年収はあるのに教育費に余裕がないという家庭が増えています。家計が苦しいのは意外と中所得層に多く、そういう家庭が一番取りこぼされているのです。

 

でも安心してください。給付型奨学金の中には、親の年収を審査基準としていないものが複数あります。

 

この記事では、年収不問の給付型奨学金の具体例と審査基準を解説していきます。

※この記事に記載されている支給人数や給付金額などの数値は年度ごとに変わる可能性があります。

井村FP
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奨学金の前に家計の整理整頓
著者「井村 那奈」

著者井村 那奈ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。

監修者「加藤 雪絵」

監修者加藤 雪絵ファイナンシャルプランナー

1級ファイナンシャルプランニング技能士。銀行にて10年間、個人営業担当として資産運用のアドバイスや法人融資を担当。2024年に株式会社Wizleapに参画し、現在はファイナンシャルア ドバイザーとして1日6世帯に及ぶ個別相談を行っている。「複雑な金融知識を分かりやすく解きほぐし、一人ひとりの未来に寄り添った情報発信を続ける」をモットーに、金融セミナーへの 登壇やInstagram(https://www.instagram.com/money__career/)・YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCrDLmhlxCzKOTsm62zzjTAQ)などSNSでの情報発信を通して活動の場を広げている。YouTube「大人の資産形成チャンネル」では出演動画が35万回再生を突破するなど実績も多数。

この記事ができるまで

  1. STEP01
    企画

    企画

    ユーザーの悩みを的確に捉え、満足度の高いコンテンツとなるよう、編集部で企画を設計します。

  2. STEP02
    情報収集

    情報収集

    信頼できる一次情報と専門家の知見をもとに、正確で実践的な情報を整理します。

  3. STEP03
    構成作成

    構成作成

    収集した情報やデータをもとに、読者にとって理解しやすい構成を設計します。

  4. STEP04
    原稿作成

    原稿作成

    必要に応じて専門家へ追加確認を行いながら、編集部で丁寧に原稿を仕上げます。

  5. STEP05
    校正

    校正

    誤字脱字や事実関係に誤りがないかを確認し、表現も含めて見直します。

  • 専門性と信頼性の確保達成

    公官庁の一次資料をもとにした情報収集および専門家への直接取材を必須化しています。

  • 独自性と有用性の追求達成

    AIによる自動生成ではなく、独自のユーザー行動分析・統計調査・取材に基づいてコンテンツを制作しています。

  • 事実関係の徹底検証達成

    編集部による複数回のレビューと校正ツールによるチェックを行い、誤字脱字や事実関係の誤りを防止しています。

  • 金融関連法規の厳格な遵守達成

    金融商品取引法などの関連法規に配慮し、適切な情報発信を行っています。

  • 情報の鮮度維持達成

    制度改正や最新情報を定期的に確認し、内容の更新を継続的に行っています。

  • 中立的な立場の維持達成

    メリット・デメリットを含めた客観的な情報提供を心がけています。

この記事の目次

親の年収が関係ない給付型奨学金は本当に存在する

給付型奨学金といえばJASSOの大学無償化制度が有名ですが、これはあくまで所得連動型の制度のひとつです。

 

実際には、親の年収を審査基準に含めていない給付型奨学金が多数存在します。

民間の財団や企業が運営する奨学金の多くは、学業成績・課外活動の実績・志望理由といった「お子さん自身の評価」で選考されます。年収関係なく応募できます。

年収ではなく"何"で審査されるのか

所得制限のない給付型奨学金では、主に以下の基準で審査されます。

  • 学業成績(GPA・評定平均)
  • 課外活動・ボランティア・研究実績
  • 志望理由書・小論文
  • 面接・プレゼンテーション

つまり準備次第で十分に狙える制度です。逆に言えば、成績や活動実績がないと年収に関係なく審査を通過しにくいため、早めに情報収集して対策することが重要です。

親の年収が関係ない給付型奨学金の難易度

日本の給付型奨学金全体の中での立ち位置としては、件数・金額ともにJASSOの大学無償化制度が圧倒的な規模を持つ一方、民間財団の能力評価型奨学金は件数こそ多いものの一つひとつの定員は少なく、倍率が高い傾向があります。

 

つまり「年収が関係ない=誰でも通りやすい」ではありません。年収の代わりに成績・実績・意欲・人物評価という別の高い基準が設けられています。

 

ただし、専攻や志望分野などが絞られている財団は競合する応募者も限られるため、条件が合致すれば現実的に狙える制度です。まずは自分の専攻・実績に合った制度か確認しましょう。

 

▶親の年収が関係ない(所得制限の明記がない)給付型奨学金5選を今すぐ確認する。

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給付型と貸与型、どちらを狙うべきか

給付型は返済不要ですが、審査が厳しく倍率も高い制度がほとんどです。一方、貸与型は審査のハードルが低く利用しやすいですが、将来の返済が発生します。

 

まずは給付型を探しつつ、併願として貸与型も視野に入れておくのが現実的な進め方です。制度によっては給付型と貸与型の併用が可能なケースも多くあります!

井村FP
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奨学金の多くは将来、長期的な返済が必要となるため、無理のない返済計画を立てることが大切です。

 

マネーキャリアでは、奨学金の必要性や返済計画について親身にサポートしてくれます。

親の年収が関係ない(所得制限の明記がない)給付型奨学金5選

ここからは親の年収が関係ない奨学金を7つ紹介していきます。

団体名 対象の広さ
(専攻)
審査ステップ 定員規模 定員数目安 詳細
大学の特待生制度 広い 成績のみ 多い 大学により数十~
数百名
詳細
三菱UFJ信託奨学財団
広い 書類中心 中程度 年間数十名程度 詳細
ロームミュージック
ファンデーション
音楽専攻限定 書類審査 少ない 年間数十名程度 詳細

孫正義育英財団

広い 書類+面接
+プレゼン
少ない 年間約30名 詳細
柳井正財団*² 海外大学院留学志望限定 多段階審査 少ない 年間約30名 詳細
*¹所得上限が世帯所得1,000万円以下と高めのため、本記事に掲載しています。
*²世帯主年収2,500万円以下と上限が高めのため、本記事に掲載しています。
井村FP
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難しそうと感じましたか?実際、民間奨学金の倍率は高く、全員が採用されるわけではありません。

 

だからこそ、奨学金だけに頼らない教育費を準備する秘訣があるんです。

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大学の特待生制度

最も応募しやすい制度です。入学試験の成績上位者を対象に授業料の半額〜全額を免除するケースが多く、別途申し込みが不要な大学もあります。

 

また、1つの大学でも規模の大きさによっては多数の奨学金制度が存在します。まず志望校の入試要項で「特待生制度」「給付型奨学金」を確認しましょう。

大学 制度名 金額目安 詳細
早稲田大学 小野梓記念奨学金ほか 授業料相当〜数十万円 早稲田大学HP:主な奨学金
日本大学 日本大学特待生ほか 授業料全額相当他 日本大学HP:学費奨学金
関西学院大学 奨励奨学金ほか 授業料半額〜全額 関西学院大学HP:奨学金制度

 

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三菱UFJ信託奨学財団

大手金融グループが母体で信頼性が高く、書類審査中心のオーソドックスな選考フローです。理系・文系を問わず成績優秀な学生が対象で、特定の業界・専攻への縛りがないため幅広い学生に向いています。

  支給人数 応募資格 対象者 所得制限 給付金額 給付期間
三菱UFJ
信託奨学財団
記載なし
(指定大学経由のため大学窓口に要確認)
指定大学の指定学部・研究科に在籍する正規学生
財団主催行事に出席できる者
学校長等の推薦がある者
三菱UFJ信託銀行に普通預金口座を開設できる者
4年制大学2年生以上(23歳以下)または大学院修士・博士課程(33歳以下)/留学生も対象 父母の年収合計1,000万円未満(税込)/留学生は制限なし  大学生:月額7万円/大学院生:月額9万円/留学生大学生:月額10.5万円/留学生大学院生:月額13.5万円  採用年度から最短修業年限の終期まで

ロームミュージックファンデーション

音楽専攻の学生・研究者に特化した財団です。対象が絞られる分、同じ専攻内での競争になるため、一般財団より現実的に狙いやすい制度です。演奏実績・研究テーマをしっかり整理して臨むことがポイントです。

  支給人数 応募資格 対象者 所得制限 給付金額 給付期間
ロームミュージックファンデーション 約30名(2025年度実績) 日本国籍で国内外の教育機関で音楽を学ぶ者、または外国籍で日本の教育機関で音楽を学ぶ者/実技審査・面接に出席できる者(京都市内・2026年3月) 音楽を学ぶ学生(年齢・専攻楽器・専攻分野の制限なし) なし  月額30万円(返済不要) 付期間原則1年間(更新1回まで可・最大2年間)

孫正義育英財団

科学・テクノロジー・AIなど先端分野で突出した能力を持つ若者を支援する財団です。学歴・専攻・年収は一切不問ですが、審査は多段階かつ非常にハードルが高く、全国トップレベルの実績が求められます。「まずチャレンジしてみる」という姿勢で応募することに意義があります。

  支給人数 応募資格 対象者 所得制限 給付金額 給付期間
孫正義育英財団 年間30名(目安) 応募時点で25歳以下/①国際・全国大会規模コンテストで優秀な成績②国際的資格・団体所属③学業・研究で秀でた成績④起業・事業実績あり⑤論文選考で優れた思考、のいずれかを満たす者 分野・専攻・国籍不問(日本在住または日本の教育機関在籍) なし  必要額を個別に支給(学費・生活費・研究費など。定額制ではない)  個別に決定(最長29歳まで)
 

柳井正財団

海外トップ大学院への留学を目指す方向けの制度です。留学費用を全額支援しますが、応募には留学先の選定・語学力・明確なビジョンが必要です。在学中から準備を始めることが不可欠です。

  支給人数 応募資格 対象者 所得制限 給付金額 給付期間
柳井正財団 年間30名(目安) 応募時点で25歳以下/①国際・全国大会規模コンテストで優秀な成績②国際的資格・団体所属③学業・研究で秀でた成績④起業・事業実績あり⑤論文選考で優れた思考、のいずれかを満たす者 分野・専攻・国籍不問(日本在住または日本の教育機関在籍) なし  必要額を個別に支給(学費・生活費・研究費など。定額制ではない)  個別に決定(最長29歳まで)
 

奨学金が通らなくても、学費の準備方法はほかにもあります。

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【ひとり親世帯向け】親の年収が関係ない(所得制限の明記がない)給付型奨学金・支援制度

ひとり親世帯の教育費支援というと「低所得向け」のイメージが強いですが、実態はそう単純ではありません。

 

ひとり親世帯になってからキャリアアップした方や管理職として働く方の場合、世帯年収が600〜800万以上にになることもあります。そうなると低所得向け支援の対象外ながらも、住居費・養育費・生活費をすべて負担するため、家計は実質的に非常に苦しいケースがあります。

 

本セクションでは、ひとり親世帯対象の給付型奨学金をはじめ、使える支援制度について解説していきます。

給付型奨学金(所得制限が緩いもの)

ひとり親・母子世帯が対象の年収関係なく利用できる2つの奨学金制度

ひとり親という家庭環境自体を評価基準とする財団奨学金があります。年収ではなく「ひとり親家庭であること」が主な応募資格となるため、年収が高めの家庭でも対象になるケースがあります。

対象者がひとり親世帯や母子家庭を対象にした奨学金は以下の2つがあります。

 

どちらもひとり親世帯を始め、経済的な理由で学習が十分に受けられない学生を対象にしています。

 

また、どちらも給付型奨学金なので返済が不要な点も嬉しいポイントです。

明光教育研究所の給付型奨学金

この奨学金は、民間団体が提供しており、主な対象はひとり親世帯や、経済的な理由により学習環境の確保が難しい学生の方々です。奨学金の詳細は以下の通りです。

  募集人数 応募資格 対象者 所得制限 給付金額 給付期間  
明光教育研究所の給付型奨学金 80~90名程度 ・ひとり親家庭の子どもである、又は以前ひとり親家庭で生活していて、現在は保護者の援助がない状態である
・保護者が病気、介護などで就労困難な状況にある
・施設に在籍している、又は以前施設に在籍していた
・里親に養育されている、又は以前里親に養育されていた   ほか

小学5年生~大学生

なし

小学生:最大10万円
中学生:最大20万円
高校生:最大50万円
大学生:最大80万円
1年間
※進級・進学時の継続支給制度あり
(年度ごとの手続き・再審査が必要)
 
 
幅広い年齢層の学生が利用できる点や、塾や予備校、家庭教師の費用など、学習に関するさまざまな支出に充てることが可能な点が特徴です。
 
さらに、他の奨学金制度と併用できるため、家計を支える大きな助けとなるでしょう。

みずほ農場教育財団の給付型奨学金

この給付型奨学金は、ひとり親家庭(母子・父子家庭)への支援に特化しており、小学生から大学生まで幅広い層を対象としているのが大きな特徴です。奨学金の詳細は以下の通りです。

  支給人数 応募資格 対象者 所得制限 支給金額(月額) 支給期間
  80名程度 以下の要件を全て満たしている方
①母子家庭・父子家庭(ひとり親家庭)
②下記の学校に入学又は在学する方で、
全履修科目で5段階評価平均が下記以上
小学生:3.0以上
中学生:4.0以上
高校・高専・大学・短大・専門:4.5以上
③人物及び学業がともに優れている方
④経済的理由により修学が困難な方
小学生~大学生 年収300万円以下
(大学生の場合は400万円以下)
小・中学生(学習塾・通信教育利用者)15,000円
高等学校、高等専門学校1~3年課程15,000円
高等専門学校4年課程以上30,000円
専門学校(専修学校専門課程)30,000円
短期大学30,000円
大学30,000円
令和8年4月から在学する学校の正規の修業期間
※学習塾または通信教育は1年間(更新可能)
 
明光教育研究所の制度と比べると、応募のハードルが少し高めに設定されています。世帯年収の上限や、優秀な学業成績が条件となるため、申し込める方は限定されるでしょう。
井村FP
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給付型奨学金が採用されても、学費のすべてをまかなえるケースはまれです。

 

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母子父子寡婦福祉資金貸付金(教育支援費)

国が設けているひとり親世帯向けの貸付制度です。

返済が必要ですが、無利子〜低利子で借りられるため、民間の教育ローンより有利な条件で利用できます。所得制限はありますが、一般的な奨学金より上限が高めに設定されています。

 

申請窓口はお住まいの市区町村の福祉担当課です。

下記で神奈川県横浜市*の貸付制度を紹介しています。参考にしてください。

横浜市|母子父子寡婦福祉資金(教育支援費)

資金の種類 内容 限度額(大学・私立の場合)
就学支度資金 入学金など入学時の費用 58万円
修学資金 授業料・教材費など在学中の費用 月額7万2,000円

対象者の条件(主なもの)

  • 横浜市内在住のひとり親家庭の父母
  • 学費に困っていて、他の制度が活用できないこと
  • 返済能力があること

また横浜市独自の返還不要の奨学金もあります。

横浜市高等学校奨学金

学費の工面が困難な世帯で成績・品行が優れている高校生に対し、年額6万円(月額5,000円)を給付。返還不要。

 

※本制度は横浜市の事例です。お住まいの市区町村によって制度内容が異なります。まずはお住まいの自治体窓口にご確認ください。

JASSOのひとり親加算制度

JASSOの給付型奨学金は「課税標準額」をもとに所得を判定します。

 

ひとり親世帯は税制上「ひとり親控除」が適用されるため、同じ年収でも課税標準額が低く計算され、結果的に有利な区分で審査されやすい、という仕組みがある可能性があります。

 

同じ年収でも、ひとり親世帯の方が有利な区分で審査される仕組みです。

井村FP
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「うちの年収では対象外」と思っていても、ひとり親加算を適用すると対象になるケースがありますのでおさえておきましょう。

自治体独自の教育費補助

都道府県・市区町村によっては、ひとり親世帯向けに独自の教育費補助や奨学金制度を設けているところがあります。

井村FP
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国の制度と併用できるケースも多いため、お住まいの自治体の福祉窓口またはウェブサイトで「ひとり親 教育費補助」と検索してみてください。

大学独自のひとり親向け減免制度

一部の大学では、ひとり親家庭を対象とした授業料減免制度を独自に設けています。国の支援対象外でも減額されるケースがあるため、志望校の学生支援窓口に確認してみてください。

  • 早稲田大学:「めざせ!都の西北奨学金」など経済的困難者対象の給付型支援
  • 立命館大学:授業料全額免除の「学業特別奨学生」など制度充実
  • 近畿大学 :入試成績・家計状況に応じて最大100%免除型の支援あり

なお、給付額や採用人数、申請条件は大学により異なるため、志望校のHPや学生支援窓口に問い合わせることをおすすめします。

親の年収が関係ない給付型奨学金の特徴

所得制限のない給付型奨学金には、いくつかの共通した特徴があります。事前に把握しておくことで、準備をより効率的に進めることができますのでしっかり押さえておきましょう。

 

✓ 成績・実績が審査の中心
評定平均・課外活動実績・小論文・面接など、本人の努力が評価されます。早めの準備をおすすめします。

✓ 応募時期が早い
多くの民間奨学金は大学入学前(高校3年生の秋〜春)または入学直後に募集が集中します。入学後に調べ始めると手遅れになるケースも多いため、高校2〜3年生のうちに情報収集を始めることが重要です。

✓  併願可能な場合がある
給付型奨学金は複数を併用できるケースがあります。ただし財団によっては他の奨学金との併用を制限している場合もあるため、各制度の規約を確認してください。

✓ 倍率は高いが「穴場」も存在する
孫正義育英財団のような超難関もあれば、知名度が低く倍率が低めの財団もあります。大手だけに絞らず、複数の財団に並行して応募することが有効な戦略です。

給付型奨学金を利用する際に見落としがちなポイント

入学後の単位不足やGPAの低下は支給停止に繋がる可能性がある

給付型奨学金の多くは、採用後も毎年「継続審査」が行われます。GPAが基準を下回ったり、単位取得が不足したりすると、支給停止・返還を求められるケースがあります。

 

「もらえた」で安心せず、入学後も学業をしっかり維持することが重要です。特に大学1年生は授業スタイルの変化に戸惑いやすいため、入学前から学習習慣を整えておくことをおすすめします。

支給開始は入学後がほとんど!受験費用や入学金に注意

給付型奨学金は採用が決まっても、実際の振込開始は入学後の45月になることがほとんどです。受験料・入学金・前期授業料などの「入学前費用」は自己負担になるケースが多いため、事前に資金計画を立てておく必要があります。

受験料  :3〜5万円×複数校

入学金  :国公立約28万円

      私立約20〜30万円

前期授業料:国公立約27万円

      私立約50〜70万円

下宿の場合は引っ越し費用・生活費・家賃が賄えるか確認しておく

自宅外通学の場合、奨学金の給付額だけで生活費・家賃・引っ越し費用をすべて賄えるケースは多くありません。

「だいたいこのくらいかな」で計算すると、意外な費用が抜け落ちていることがあります。

井村FP
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光熱費・通信費・食費・教材費・帰省代……ひとりで拾い上げるには限界があります。

 

モレのないシミュレーションはプロに任せるのが確実です。

給付型奨学金の審査に落ちてしまった場合の対処法

奨学金の審査に落ちた場合の4つの対処方法

「審査に落ちてしまった……」そう通知が届いた瞬間、頭が真っ白になってしまうかもしれません。

でも大丈夫です。奨学金の審査が通らなくても、教育費を工面する方法はまだあります。
ここでは、審査に落ちた後に取れる選択肢を5つ紹介します。

  1.  大学独自の授業料減免制度を確認する
  2. 貸与型奨学金(無利子・有利子)を検討する
  3. 教育ローンなどその他の借入先を検討する
  4.  大学無償化制度(高等教育の修学支援新制度)を確認する【子3人以上世帯】
  5. 家計全体を見直してみる

1.大学独自の授業料減免制度を確認する

多くの私立大学・国公立大学が独自の授業料減免制度や特待生奨学金を設けています。大学によっては入学試験の成績上位者を対象に授業料の全額・半額免除を行う制度もあります。

志望校のウェブサイトや入試要項を確認し、「特待生制度」「独自奨学金」「授業料免除」などのキーワードで検索してみてください。

2.貸与型奨学金(無利子・有利子)を検討する

給付型に落ちた場合の現実的な選択肢として、JASSOの貸与型奨学金があります。第一種(無利子)は成績・家計基準があるものの、第二種(有利子)は比較的通りやすいといわれています。

 

返済が発生するという点では給付型と異なりますが、在学中の資金繰りを安定させるための手段として広く活用されています。

井村FP
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返済計画を立てないまま借りてしまうと、取り返しのつかない状態になってしまう可能性もあります。

 

こういう時こそプロの力を利用することをお勧めします。

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3.教育ローンなどその他の借入先を検討する

奨学金に落ちてしまった場合、教育ローンや日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」からお金を借りるという選択肢もあります。

 

ただし、教育ローンは借入後すぐに返済が始まるため、お子さんの在学中から家計への負担が発生します。奨学金のように卒業後から返済が始まる制度とは異なる点に注意が必要です。

井村FP
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借りられる額より「月々いくら返せるか」を先にシミュレーションしておくことが、後悔しない選択につながります。

 

返済計画は必ず借りる前に立てておきましょう。

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4.大学無償化制度(高等教育の修学支援新制度)を確認する【子3人以上世帯】

給付型奨学金の新制度の説明図

2024年度から、子どもが3人以上いる多子世帯を対象に「第四区分」が新設され、もともとの対象が年収380万円未満の世帯から「年収600万円未満であれば授業料が全額免除」対象範囲が広がっています

これまでの支援額と年収は以下のの通りです。

 

約270万円未満(住民税非課税の世帯):全額支援
約300万円未満:全額の2/3支援
約380万円未満:全額の1/3支援

 

ただ、年収600万円の世帯でも以下の条件があり、どちらかの条件を満たす世帯に限られます。

✓ 扶養する子どもが3人以上
✓ 私立の理工農系の学生世帯

*扶養する子どもが3人以上の世帯は、一定の条件のもとで支援額が加算されます。

 

また、私立理工農系学部については、文系との授業料差を踏まえた加算措置が設けられています。

参考:高等教育の就学支援制度|文部科学省

5.家計全体を見直してみる

奨学金の審査に落ちたとき、すぐに「次の借り先を探さなければ」と焦ってしまいがちです。でも少し立ち止まってみてください。

 

実は、教育費が足りないと感じている家庭の多くは、家計の中に「まだ手をつけていない余白」があります。

 

毎月払い続けている保険料は本当に必要?

住宅ローンは今の金利水準で見直せない?

なんとなく続けているサブスクは?

 

こうした見直しをひとつひとつ整理するだけで、「奨学金を借りなくても大丈夫だった」という結論になるケースは非常に多いのです。

 

井村FP
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奨学金の審査結果が出たこのタイミングは、家計全体を見直す絶好の機会でもあります!

「実は奨学金はいらなかった」

奨学金に関するよくある質問4選

奨学金に関するよくある質問にまとめて回答しました。参考になさってください。

  • 複数の奨学金制度を併用できる?
  • 浪人生でも申し込める?
  • 親の年収はいつのが対象?
  • 親の年収が1,000万円を超えていても奨学金はもらえる?
 

複数の奨学金制度を併用できる?

奨学金に関するよくある質問の1つに「複数の奨学金制度を併用できるのか」があります。

 
多くの給付型奨学金は併用が可能ですが、各団体の定める基準を事前に確認することが不可欠です。
 
例えば、日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金と給付奨学金を併用する場合、給付奨学金の支援区分に応じて、第一種奨学金の貸与月額が調整されます。
 
このように、制度や学部によって支援額や条件が変動するため、事前に自身の状況と照らし合わせて、詳細な情報を把握しておくことが重要です。

浪人生でも申し込める?

高等学校または高等専門学校を卒業後2年以内であれば、浪人生でも申し込みが可能となる奨学金制度もあります。

 

この制度は、申し込み時点で大学への入学が確定している方を対象としており、申し込み手続きは卒業した高校を通じて行います。

 

浪人1年目の方は問題なく申し込めますが、浪人2年目の方は、入学のタイミングと申し込み期限が重なることが多く、期限を超えてしまう可能性があるため、特に注意が必要です。

 

事前に申し込みスケジュールを十分に確認することが不可欠です。

親の年収はいつのが対象?

奨学金の審査対象となる親の年収は、申し込みの時期によって異なります。

 

例えば、2024年春に在学採用を申し込んだ場合は、2022年1月から12月までの年収が審査対象となります。これは、その年の市町村民税の課税情報に基づいて判断されるためです。

 

一方、同じ年の2024年秋に在学採用を申し込むと、審査対象となるのは2023年1月から12月までの年収に切り替わります。

 

このように、申請する時期によって審査の基準となる年度が異なるため、自身の家計状況を正確に把握した上で、どの時期に申請するのが有利かを見極めることが重要です。

親の年収が1,000万円を超えていても奨学金はもらえる?

世帯年収が1,000万円を超えていても、奨学金の利用は可能です。

 

ただし、その場合は「家計の状況から見て本当に奨学金が必要か」という観点から、審査が厳しくなる傾向にあります。特に返済義務のない給付型奨学金は、貸与型に比べて審査基準がより厳格です。

 

このように、所得が高い家庭でも奨学金は利用できますが、無条件に受給できるわけではないため、複数の制度を比較検討することが重要です。

 

その際、事前に各奨学金制度の詳細な要件や審査基準を確認することで、自身に最適な制度を見極めることが可能となります。

まとめ:奨学金選びより大切なこと

本記事では、親の年収が関係ない給付型奨学金の具体例から、ひとり親世帯向けの支援制度、審査に落ちた場合の対処法までを解説しました。

 

ただ、制度を一つひとつ調べる前に、まず立ち止まって考えてほしいことがあります。それは奨学金が本当に必要かどうか、わが家の家計全体を把握すること——それが、実は一番大切な第一歩です。

 

月々の収支・固定費・貯蓄を整理するだけで、「借りなくても大丈夫だった」「この制度が使えた」と気づくケースは少なくありません。奨学金選びより先に、わが家のお金を知ることから始めてみてください。

 

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教育費や奨学金に関する悩みを解決するには?

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進学に必要な費用を賢く計画するためには、奨学金の制度内容を詳しく理解することが重要です。親の年収などの現在の状況や、将来の返済負担がどの程度になるかをしっかりと考慮した上で、自分や家庭にとって最適な奨学金を選ぶようにしましょう。


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